俺のかわいい嫁の話をする



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4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:20:51.22 id:Uqp8awzs0

http://static.flickr.com/8471/8147629551_76dfc0b03d.jpg
まあぼちぼちとやっていこうかな。
現在俺40歳。
嫁は生きてたら今日で27歳だったんだ。
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:25:26.64 id:Uqp8awzs0

出会ったのは俺が勤めている予備校だった。
俺は予備校の事務スタッフ、嫁は生徒。
当時俺29歳、嫁16歳。
俺は嫁の担当スタッフという形で彼女にかかわっていた。
もちろん、付き合い始めたのは彼女が予備校を卒業してからだったし、そこらへんの常識は守った。
嫁の名前はかなちゃんとしておこう。
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:26:47.40 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、俗に言うツンデレだった。
俺が他の生徒としゃべってるのを通りすがりに見ると、ぐいっと俺の服のフードを引っ張って去ってったり、
彼女が髪染めたのに気づいて「似合ってるね」と声を掛けるが無視をされ、俺が(´・ω・`)となっていたりすると、
後で俺に「ありがと」ってかかれたメモ用紙ぶつけてくる。
そんな感じの子。
ちなみに俺は、彼女が投げてきたたくさんの「ありがと」のメモ用紙をすべて大事に保存している。
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:30:18.87 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、学校の先生を目指して勉強していた。
小さい子供が大好きで、小学校の先生になりたかったみたいだ。
最近はいじめやら何やらも問題になっているし、自分にもそういう経験があったみたいだから、
「私が先生になって、いじめでなくなる子をゼロにしたい」と言っていた。
俺はそんなかなちゃんを応援していた。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:31:55.04 id:Uqp8awzs0

人いないみたいだけど続ける。
かなちゃんは、女の子にしては背が高かった。
それでも頭のてっぺんが俺の唇ぐらいまでしかなかったけど。
いつか抜かしてやるって、いつも背比べしてたね。
まあ、かなちゃんは今こんな木の箱に入れてしまうぐらい小さくなっちゃったんだが。
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:33:49.36 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、俺のことが好きだといった。
予備校を卒業した日のことだった。
俺さんはかなのことが好きじゃなくてもいいから、でも、わたしは一緒にいたいから、隣においてほしい。といわれた。
成人してから独り身だった俺に、その言葉はとても強く響いた。
その日から俺たちの付き合いが始まった。
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:37:25.96 id:Yz8Fox1O0

告白はツンデレじゃないんだな
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:39:35.59 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、電話が大好きだった。
俺と話すのが飽きないと言って、かなちゃんは毎晩のように俺と電話をした。
電話代かさんじゃうよといっても聞かないから、
いっそのこと電話しなくてもいいように、一緒に暮らそうかと言った。
あまりかっこのつかないプロポーズだったけど、かなちゃんはそこまで言うならしょうがないって笑ってくれた。
>>19
言い終わった後すごい照れてたたいてきたけど、言うことはきちんと言わなきゃすまない性格らしい。
そこもかわいい。
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:42:42.90 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、俺の嫁さんになった。
結婚式の日、真っ白なウエディングドレスを身にまとったかなちゃんは、世界で一番綺麗だった。
指輪交換のときに緊張のあまり指輪を落としてしまい、かなちゃんに呆れて笑われたのもいい思い出。
でもその指輪を死ぬときまで片時も離さずつけていたかなちゃんは、やっぱりツンデレ
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:44:33.41 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、自分のベッドで寝ない。
かならず俺の寝ているベッドにもぐりこんでくる。
一人用だから狭いって言ってるのに、いやだといって聞かない。
でも、かなちゃんはとっても幸せそうな顔をしていた。
そのとき俺は窮屈だと思っていたくせに、かなちゃんがいなくなった途端にベッドがとても広く感じた。
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:45:25.91 ID:qS/m4VDU0
俺わこのスレを見て思った。
家族のぬくもり、仲間との絆、それらを大切にしてゆきたいと。。。。。。
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:47:10.99 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、料理が上手だった。
得意料理はフライ系で、特にカキフライは彼女の好物だった。
俺もかなちゃんの作ったカキフライが大好きだった。
でもその大好きなカキフライが食卓に並ぶと、必ず俺の大嫌いな野菜が添えられているので、複雑な気分だった。
野菜もちゃんと食べてね、が彼女の口癖だった。
そのおかげか、かなちゃんがいなくなった食卓でも、俺は野菜を残さなくなった。
パンツは脱いだらかぜひくよ。
死んだ理由はまあ、病死なんだけどね。
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:48:21.64 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、もともと体が弱かった。
がんばっちゃう子だったから、無理して体に鞭打って勉強して、バイトしてた。
予備校時代から、そんな子だった。
やっぱり無理がたたって、病気になって入院してしまった。
それでもかなちゃんは笑っていた。
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:49:45.95 id:Uqp8awzs0

かなちゃんは、カキフライが食べたいと言った。
でも、かなちゃんの胃は当然そんなもの受け入れられない。
だから俺はこれで我慢してねと、不器用な手でがんばって柿をむいて病室に持っていってあげた。
とってもぶさいくな形の柿だったのに、かなちゃんはおいしいと言って食べた。
家に帰って俺は、かなちゃんが元気になったときに食べさせてあげようと、カキフライを作る練習をした。
でも、かなちゃんのカキフライみたいにおいしそうにできなかった。
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:51:57.86 id:Uqp8awzs0

それから何日もしないうちに、かなちゃんは死んだ。
病院に駆けつけると、かなちゃんは顔に真っ白な布を被っていた。
布を取れば、かなちゃんは今にも動き出しそうな感じだった。
かなちゃんは死んでなんかいない。
彼女の骨を見るまでずっとそう信じていたけど、
やっぱりかなちゃんはもう俺と話すことも、背比べすることも、ベッドにもぐりこんでくることも、カキフライを作ってくれることもなかった。
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 16:55:04.56 id:Uqp8awzs0

荷物をまとめていたら、かなちゃんの病室の机の引き出しから、青いボールペンで「ありがと」って書いた紙が出てきた。
今までで一番弱弱しい「ありがと」だったけど、今までで一番泣いた「ありがと」だった。
俺のほうがありがとなのにね、かなちゃん。
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:00:29.94 id:Uqp8awzs0

自分で読み返してても釣りくさいなあwww
まあ釣りかどうかはご自身の判断にまかせます
そんで、今日はかなちゃんの誕生日であり、かなちゃんが俺の前からいなくなって一年経った日でした。
だからちょっと思い立ってスレを立ててみました。
聞いてくれたみんな、ありがと。
かなちゃん、生まれてきてくれてありがと。
俺にたくさんの笑顔をくれてありがと。
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:02:32.29 id:Yz8Fox1O0

専業主婦?
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:04:22.13 id:Uqp8awzs0

>>47
ちがうよ。教師になる勉強してた。
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:05:23.37 id:kCMQcYj40

彼女大事にしなきゃな
釣られてやるよ
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:06:49.53 id:Uqp8awzs0

本当に嫁とか彼女とか大事にしたほうがいいよ。
いがみあってたりしたって明日死ぬかもしれないんだし。
まあそれは誰だって同じか。
>>50
ありがとう
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:07:58.75 ID:9hgC+7VAO
結婚生活は何年だったの?
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:10:15.92 id:Uqp8awzs0

>>53
三年ぐらい
でも結婚前も暇あればずっと一緒にいたから実質もっと長くいた気がするなあ
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:15:11.66 ID:9hgC+7VAO
>>55
大変だったな
嫁さんのぶんも強く生きてくれよ
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:16:16.30 id:Uqp8awzs0

>>58
ありがとう
やっぱりかなちゃんの分も俺が生きないといけないんだよなあ
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:09:16.05 ID:/hu9QV2N0
結局なんの病気だったんだよ
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:11:48.82 id:Uqp8awzs0

>>54
肺炎になって、そっから合併症起こした。
もともと血液に異常があって昔から病院に通ってたから。
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:15:45.65 id:kCMQcYj40

これから一生独身のつもり?
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:18:48.11 id:Uqp8awzs0

>>59
かなちゃん以外の人を愛せないので、結婚はもうしない。
もともと独身だったし。
でも寂しくないといえば嘘になるが、だだをこねるとまたかなちゃんに怒られる気がするので…。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:31:17.58 id:Uqp8awzs0

確かにひとりぼっちだったら自分死んでも誰も悲しまないもんなあ。
年齢的に俺がかなちゃんを置いてくことにならなくてよかったかもしれん、
とか思ってしまっている自分もいる。
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:38:25.44 id:Uqp8awzs0

みんないろいろな思いして生きて、
いろいろな思いして死ぬんだなあ……。
かなちゃんはどんな気持ちだったんだろう。
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/27(木) 17:57:07.87 id:Uqp8awzs0

まあ、このぐらいかな。
みなさん、かなちゃん、ありがと。